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日本経済新聞 2018年1月11日 7面 投信、高成長・長期にシフト

【要約】

投資信託市場が転換期を迎えている。これまでヒット商品だった毎月分配型が資金流出に転じ、個人投資家のマネーは高成長が期待される人工知能(AI)・ビッグデータの投信に向かう。「貯蓄から資産形成」の機運の高まりで長期運用に適した投信も堅調。個人は投信の選別を強め、運用会社の明暗もくっきり分かれつつある。

QUICK資産運用研究所が算出した運用会社別の流出入をみると、個人が関心を寄せた投資テーマが浮かぶ。AIなどテーマ型投信を投入した会社が好調だった。

若年層の投資掘り起こしにも各社は力を注ぐ。17年から個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の対象者がすべての現役世代に拡大。長期の資産形成へ積み立て投資を始める個人が増えている。ドイチェ・アセット・マネジメントによると、投信の平均保有期間は16年が3・2年と7年ぶりの長さとなった。

一方、投信市場でこの10年ほど主役だった「毎月分配型」は苦境が著しい。

18年以降について市場では「長期投資が広がる中、手数料に見合った運用実績をあげる投信が一段と求められる」(ドイチェ・アセットの藤原延介資産運用研究所長)との声が多い。投信が浸透するにつれ、個人の選別眼は厳しくなる。

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