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2018/07/27 日本経済新聞 朝刊 日航、中国東方航空と包括提携、連合の枠超えダイヤ調整や営業も。

日本航空は中国の航空大手、中国東方航空と包括提携する。これまでの共同運航(コードシェア)に加え、乗客の利便性を高めるためダイヤ調整や営業面の協力まで踏み込む。日航ワンワールド中国東方航空スカイチームと航空連合が異なる。日中関係の改善で日本人の中国訪問も回復しつつあり、航空連合の枠を超えて手を組む。 共同運航やマイル事業で協力しながらダイヤ調整まで進めるような水準の高い取り組みは航空業界で 共同事業と呼ばれる。
【所感】世界には3つの航空連合があります。ひとつは世界最大で全日本空輸が加盟している、「スターアライアンス」。もう一つが日本航空が加盟している「ワンワールド」。そしてアメリカのデルタ航空が加盟している「スカイチーム」。日本には大手の航空会社が2つしかないため、 「スカイチーム」に加盟している航空会社はありません。デルタがJALの支援と共に強引に 「スカイチーム」に加盟させようとしていましたが、当時JALの再建にあたっていた稲盛氏が 「ワンワールド」と決めました。中国には大手航空会社が3つあります。スターアライアンス加盟の北京を主なハブとしている中国国際航空。上海を主なハブとしている中国東方航空、そして広東を主なハブとしている中国南方航空です。よってきれいに3つの航空連合に分かれているかといえば、なぜか?中国東方航空中国南方航空は、どちらも 「スカイチーム」に加盟しています。よって、日本とは逆に 「ワンワールド」に加盟している航空会社がありません。中国当局が台湾を中国領土のわかる記載に変更するよう各国の航空会社へ通達し、話題になっていますが、航空会社にとって中国路線はもう切れません。切れないどころかドル箱路線と今後もなるでしょう。なので、ワンワールドJALスカイチームの東方航空と包括提携するのでしょうか。もしかしたら近い将来東方航空はワンワールドへ鞍替えするかも知れません。