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2019/04/08 日本経済新聞 朝刊 4面 比大統領、異例の中国批判、南シナ海、来月選挙を意識か。

フィリピンが南シナ海での領有権争いを巡り、中国への批判を強めている。実効支配する島の近くに多数の中国船がいるとして、外務省が「国際法に反する」と批判する異例の声明を発表。対中融和外交を進めるドゥテルテ大統領も中国に対して手を引くよう警告した。5月の国政選挙をにらみ、中国への不満を強める軍や国内世論に配慮したとみられる。

「中国船がパグアサ島の付近にいるのは、国際法で定められた我が国の主権と管轄権を明らかに侵害している」。フィリピン外務省は4日出した声明で、最近はみられなかった厳しい言葉を並べた。

パグアサ島は南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島にある島。フィリピンが実効支配し、軍が駐留するほか、約100人の住民が住む。中国なども領有権を主張しており、フィリピン軍は係留施設を建設するなど実効支配を強化している。同島付近で1月以降、計275隻の中国船が航行しているのが確認されたという。

南シナ海の領有権問題に関してはこれまで度々外交ルートで抗議しており、3月末にも抗議したという。だが、今回はあえて批判する声明を出し、中国に対する国内の不満の強まりを示した。

中国が南シナ海で軍事施設の建設を続けていることへの軍の危機感は強い。フィリピンで1日始まった定例の米比合同軍事演習「バリカタン」では、米軍の最新鋭ステルス戦闘機F35Bを初めて投入。中国をけん制する狙いをにじませた。

ドゥテルテ氏は経済支援を得ることを優先し、中国との間では南シナ海問題を棚上げする姿勢をみせてきた。ただ、5日には「手を引かなければ、自爆部隊を送る」と中国に警告した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43449500X00C19A4FF8000/

【所感】

対中国とはどこの国でも経済か安全保障かの選択で悩むことになります。あの大きな市場は魅力的だし、中進国にとっては経済支援も魅力があります。

でも、自国の安全保障を棚上げすることはできないので、最終的にはこのようになります。

中国の一帯一路は失敗ですね。アメリカと貿易戦争がなくても中国のこれ以上の発展はなくなるようです。