素人が発信する経済に関するニュースブログ

日本経済新聞を主な情報源として素人が経済ニュースをチェックします。

2018/04/25 日本経済新聞 朝刊 AI開発のHEROZ、初値倍率、最高10.9倍、新規公開株、マネー殺到に警戒感。

東証マザーズ市場で24日、人工知能(AI)開発のHEROZ(読み方は「ヒーローズ」)の取引が上場後初めて成立した。初値は4万9000円で、公募・売り出し価格(4500円)の何倍になったかを示す「初値倍率」は10・9倍と、新規株式公開(IPO)が現行の仕組みになった1997年以降で最高になった。投資家の高い期待を映し出した一方で、IPO市場全体では過熱感も指摘され始めている。
 HEROZは同社のエンジニアが開発した将棋ソフト「PONANZA(ポナンザ)」がトップ棋士佐藤天彦名人に連勝したことで有名。運営する将棋アプリの会員数は430万人にのぼり、建設や金融向けにもAI技術を提供している。
 高成長が期待できるとして買いが殺到。上場した20日から値付かずの状態が続き、3営業日目の24日午後になってようやく取引が成立した。上場に伴って調達する資金は8億円にとどまるのに対し、ある大手ネット証券では「個人投資家からの申込額は合計1・4兆円近くにのぼった」という。
 IPOは97年に投資家の需要を事前に調べる「ブックビルディング方式」に移行した。それ以降の初値倍率では、IT(情報技術)バブル期の99年に上場したエムティーアイの9・1倍が最高記録。HEROZはこれを19年ぶりに更新した。
 IPO市場では過熱感が強まっている。SMBC日興証券によると18年に上場したIPO銘柄の初値倍率は平均で3・5倍。05~06年の新興株ブーム期を上回り、ITバブル期の99年(4・5倍)に迫る水準だ。
 日銀の金融緩和を受けてだぶついた投資マネーが、値上がり期待の高いIPO市場に流入しているようだ。IPO銘柄数は増加基調を保っており、今年は「17年並みの90社程度」(あずさ監査法人鈴木智博氏)と見込まれている。
 警戒感もじわりと強まってきた。ITバブル期も新興株ブーム期も過熱感が強まった後、株式相場には下げ圧力がかかった。足元でも「ここまで高い初値形成が続くとは思えない」(松井証券の窪田朋一郎氏)との声が出始めている。HEROZも初値を付けた後は荒い値動きとなり、制限値幅の下限(ストップ安水準)の4万2000円で取引を終えた。
 
【所感】
売買単位が100株なので、45万円ありIPOで当選していれば490万円になっています。しかし、当選株数は198,000株ですので、当たりは1,980枚と人気を考えるとほとんど当たりません。
49,000円で初値がついたあろ42,000円まで急落して昨日は取引が終わりました。そして本日(4/25)午前中では売買が成立していないようです。
ボナンザは有名ですしAIは今どきですが、投資はしばらく様子を見たほういいかもしれません。
 
それにしても、平成14年から会社名にアルファベットが使えるようになり、変な会社名が増えました。アルファベット記載の会社名に読み方が必要なのはどうかと思います。