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日本経済新聞 2018年1月10日 夕刊 1面 株価5年で10倍、74銘柄に急増

【要約】

日本株市場で株価が10倍以上に上昇した銘柄が増えている。アベノミクス相場が始まった2012年から昨年末までの5年間では、74銘柄の株価水準が10倍超に切り上がった。特にネットを武器に業績を拡大した企業や、人材・省力化投資に関連する銘柄が目立つ。

12年までの5年間では3銘柄だけだった「株価10倍株」が、翌年以降30銘柄以上に増加。特に17年は前の年から2倍弱に急増した。顔ぶれはサービス業がほぼ半分を占め、次いで電機や機械、商社が多い。

目立つのはネット上で競争力の高いサービスを築いた企業だ。株価が5年で13倍近くになったスタートトゥデイは、衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営する。

人材関連企業も多い。人手不足で、企業の人材確保支援に対する需要が増えている。エン・ジャパンは転職市場の活況が追い風で業績を拡大している。ディップでは求人サイト「バイトル」に小売業などからの広告出稿が増えている。

ただ、全体としてみれば半数強の「株価10倍銘柄」のPER(株価収益率、17年度予想ベース)が20倍未満に収まっている。三井住友アセットマネジメントの葛原健吾氏は「数年先までの利益を考えれば、まだ株価上昇が見込める企業はある」と語る。

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